バイオマスモノマーを用いた主鎖生分解性ゴムの開発と機能化

髙坂泰弘
(信州大学繊維学部 テニュアトラック助教)

2017年7月30日日曜日

オープンキャンキャンパスは大盛況!

本日,7月30日は信州大学繊維学部のオープンキャンキャンパスでした.
お陰様で,予想を遙かに超える大盛況で幕を閉じました!

早速様子を振り返ってみましょう!


エレベーターを上がると,研究室の案内板が!

学生さんたちが,これまでの新聞報道や講演会のポスターでデコレーションしてくれました.


こちらは入り口です.私のラボは玄関から最果ての地にあるので,全力で誘導です!
ホワイトボードに,学生さんが似顔絵を描いてくれました!


研究室を紹介するチラシです.
これまで研究者向けの研究案内は作成していましたが,

一般向けに平易な言葉で書いた研究室紹介が欲しい!

と思い,この機会に作成しました!
印刷も広告業者に頼んで光沢紙で刷る,こだわりようです.


はじめに,スライドで研究紹介です.

研究内容の説明はスライド1,2枚のみで,
どちらかというと高分子合成の面白さや,
学生が実験に奮闘する様子がわかるような構成にしました.

ふつう,研究室公開というと研究紹介に終始しがちですが,
今回は学生からのアドバイスで,
高校生が将来の自分をイメージできるようなストーリーにしました.

狭い実験室が満室になることも多く,待機列ができるなど,私一人では追いつかないほどに大盛況だったのですが,学生さんが率先して喋ってくれて助かりました.


こちらは有機合成装置です.
スライド紹介の後は,実際に実験風景を見ることができます.


こちらは減圧蒸留装置.他にも,真空ラインや分析機器の紹介をしました.

実は私,木曜日に夜行バスで大阪に出張し,
今朝上田に戻ったばかりで,かなりヘトヘトです.

まさかこんな大盛況になるとは思いもよらず,
暇なときの話し相手程度の感覚
学生2名をアルバイト雇用したのですが,まさかの全員フル回転!

中には遠く他県からもお越し頂いた方もいらしたようで,こうして興味を持って頂き,大変ありがたく思います.

皆さんと一緒に研究できる日を楽しみにしています!

2017年7月27日木曜日

これは面白い!

以前に研究仲間が,学会誌のエッセイで,

核磁気共鳴 (NMR) スペクトル(※)を測定しているとき,
1回目の結果が表示される瞬間の「おっ」が溜まらなく好き
(※分子構造を決定する手法で,通常8~16回繰り返し測定してデータを平均化する)

という話を書いていて,とても共感した記憶があります.

今回もまさに,その状況でした.

このNMRスペクトル,学部生には頭を悩ます種ですが,慣れてくると瞬間的に実験の成否を判断できるようになります.

それで,1年以上前に提案したアイディアをいよいよ実験しているのですが,どうも上手く行かない.

何とかなるだろ,

と始めた研究でしたが,現実は思った以上に複雑で,
NMRスペクトルがもうグジャグジャ.
要は,いろんな反応が一度に起こって,生成物の構造が単一ではなかったのです.

ふつうはここで逃げてしまいたくなるのですが,学生は偉い!
いろいろ調べたり考えたりして,無数の実験を繰り返しては,
ついに希望の反応だけが起こる条件を見つけてしまいました!

いやー,全容がわかると実に理にかなっていて,面白いです.
今日のNMR,1回目の測定で「おっ!」と思える結果が出て,
今度ディスカッションするのが楽しみになりました.

それでも腑に落ちない部分があるので,データを改めて詳しく解析したいと思います.
論文化したら,またこの場で報告しますね.

2017年7月26日水曜日

裏方さんに感謝感謝!

お世話になっていた事務方の職員さんがご退職なされました.
いままでいろいろお世話になり通しだったので,ただただ感謝でいっぱいです.

科学研究をしていると,実験や論文執筆ばかりが仕事だと思われがちですが,そんなことはありません.

例えば,昨今話題の科研費の不正会計問題.
こうした問題が国内で起こると,再発防止のため事務手続きが多重になったり,ルールが厳格化・細密化します.
その影響は大学や組織の垣根を越えるので,当事者でない私の事務作業も,ものすごく増えます.

あるいは,その科研費や競争的資金の獲得について.
以前に大学の研究者は,自助努力で研究費をかき集めなければならない話を書きましたが,

いつ,どこで,どんな研究費の公募があるか,
その応募資格や募集テーマは何か,用意した申請書に不備はないか,
研究が完了した際の経理や成果の報告書は,
などなど,個人で作業していたら研究どころではなくなってしまいます.

こんな具合で,研究者が行うべき事務作業は膨大です.
大学にはこうした面で,研究者をサポートして下さる心強い職員さんがいて,いつもお世話になっています.

他にも,機械のメンテナンスや分析測定を代行して下さる技術職員さんや,
器具を作成・修理して下さる職員さんなど,研究には欠かせない裏方さんたちが沢山います.

プロ野球でも,スター選手の裏には,
用具係やグラブ職人,球団職員など沢山の裏方さんが在籍しています.

研究でも同様で,ニュースでは成果を上げたスター研究者が注目されがちですが,
こうした裏方さんが沢山いることも,忘れないで下さいね!

最後に,皆さん,本当にいつもありがとうございます!

2017年7月21日金曜日

【告知】第161回東海高分子研究会講演会(夏期合宿)

ただいま,以下の学会の世話役をやらせて頂いています.


第161回東海高分子研究会講演会(夏期合宿)

主催 高分子学会東海支部 東海高分子研究会

日時 9月1日(金) 13:40~ 9月2日(土) 12:10
会場 西浦温泉ホテルたつき(愛知県蒲郡市西浦町大山25番地)
   TEL 0533-57-5111 URL: http://www.tatsuki-aoi.com/

プログラムなど詳しくは以下のホームページをご覧下さい.
http://www.c-goudou.org/announce/an04spsj04.html

学会を企画・運営するのは2回目の経験で,1回目はなんと国際会議でした.

今回は相変わって,学生・若手研究者が中心の合宿形式の勉強会です.
ありがたいことに,お願いした講師の方には快く講演を快諾頂き,たいへん豪華な顔ぶれとなりました.
この内容を学生に聞かせられるというのも嬉しい限りですが,何より私自身が楽しみです.

ご興味のある方は,奮ってご参加下さい.

2017年7月17日月曜日

【告知】7月30日(日)研究室公開

2017年7月30日(日)に,信州大学繊維学部のオープンキャンキャンパスの一環で,当研究室を公開します.

今回,一般向けに新たに制作した,研究室紹介のチラシも無事に刷り上がりました!


当日は実際の実験装置を目の前に,研究室での研究活動の様子を紹介します.
同時に,体験実験も用意できればと思います.

高校生向けですが,滅多にない機会ですので,
研究室としては1年生や内部学生,近隣住民の皆さまの見学も歓迎します.

詳しくは本学オープンキャンパスのページをご覧下さい.

2017年7月6日木曜日

赤と青で水よ消えよ!

先日,真空ラインが復活しました!

年代物ですが,むしろ長年の実績があるベテランと呼ぶべきで,とにかく素晴らしい.
以前の真空ラインに問題があったわけではないのですが,私が使い慣れた装置と言うだけあって,実験のやりやすさが全然違います.

真空ラインですが,文字通り真空中で実験をするための装置で,
空気(酸素に触れると失活する薬品や反応を用いた実験で活躍します.

もちろん,薬品を溶かす溶媒(溶剤)にも空気や水が含まれていてはいけません.
空気は蒸留すれば除けますが,水は溶媒と一緒に揮発してくるため,蒸留前に徹底的に除去する必要があります.

というわけで,今週初めの実験は,溶媒からの水の除去です!

まず,テトラヒドロフランという溶媒から水を抜きます.
まずは,実験の様子をどうぞ.

video


動画で,底の方で回転して舞い上がっている固体は,金属ナトリウムです.

非常に危険な薬品で,通常は水に触れないように油の中に沈めて保管します.使用直前に取り出してナイフ(はさみ)で小さく切り取り,ベンゾフェノンを溶かしたテトラヒドロフランに投入します.

すると,青色のケチルラジカルが発生します.
この物質は水と反応して黄色に変化する性質があるので,溶液の色が黄色だったら水が残っていることになります.

動画でも,溶液の上部は黄色になっていますね.
ケチルラジカルはナトリウムが沈む下部で発生しますから,上部はまだ乾燥できていないのです.

これをかき混ぜると・・・


ちょっとやり過ぎましたかねぇ.
まぁ,長いこと使用するので,こんなものです.

次は,トルエンの乾燥です.

これにはいろいろな方法がありますが,私どもではノルマルブチルリチウムと1,1-ジフェニルエチレンの反応で発生する,1,1-ジフェニルヘキシルアニオンを乾燥剤に使用しています.

この物質,赤色をしているのですが,水と反応すると失活して黄色に変化します.
この性質を使って,水がない状態になるまで,つまり溶液が真っ赤になるまで乾燥させます.

こんな感じです.

綺麗ですね.明日からの実験が楽しみになります.

2017年7月4日火曜日

20000アクセスを突破

このブログのアクセス数が2万回を突破しました!

実は先週には既に突破していましたが,忙しくて報告する余裕がありませんでした.
なお,今日の更新はリンク先の記事になります.