バイオマスモノマーを用いた主鎖生分解性ゴムの開発と機能化

髙坂泰弘
(信州大学繊維学部 テニュアトラック助教)

2015年7月24日金曜日

オープンキャンパス迫る!(7月26日)

明後日26日は研究室公開です.
詳細はこちらへ: 信州大学繊維学部オープンキャンパス

というわけで,夜な夜な一人で公開準備をしています.
先日報告した, pHや温度に応答する新材料の研究成果に関連して,
温度応答性材料のデモンストレーションもします!
(もっとも,こちらは工業生産されている薬品を使っていますが)



Frozen heart (凍り付いたハート.実際はお湯の中なのだ!)


これを氷水に浸すと…

見事に透き通ったハートが復活!

とまぁ,こんな感じです.気分は「アナと雪の女王」ですが,こちらは氷水で透き通る,真逆な材料です.

他にも,クマや星など色々随意制作中…

思ったより可愛くなってしまった…

ガラスのハートも作りたかったんですが,そんな余裕は無さそうです.

2015年7月20日月曜日

7月26日(日) 研究室公開(オープンキャンパス)

7月26日(日)に研究室を公開します!

私の研究室だけでなく,信州大学繊維学部(上田キャンパス)全体が日頃の研究成果や教育について紹介しますので,是非とも見学に来て下さい.

詳細は下記サイトをご覧下さい.

繊維学部オープンキャンパス詳細

http://www.shinshu-u.ac.jp/admission/shingakunote/opencampus/textiles/


なお,大学としては7月22日(水)までの参加登録を求めていますが,
当研究室の公開など, 定員のないイベントへは当日の来訪でも参加できると思います.

この機会に,是非最先端の研究に触れて下さい.

2015年7月18日土曜日

国際会議その3:晩餐会と「会議は踊る」

フランス,ボルドーからのイオン重合国際会議,最後のレポートです.

美しきブルス広場.晩餐会はこのブルス宮殿で.
綺麗な場所でしょう.
ここは,世界で屈指の美しさを誇る広場,ブルス広場です.

ちなみに,昼間はこんな感じ.

日曜早朝のブルス広場.朝っぱらから水浴び.
この,美しいブルス宮殿で,晩餐会が営まれました.
そう,国際会議の最後の晩は,晩餐会が定番なんです.

楽団がお出迎え

楽団の演奏で歓迎されたあと,参列者がテーブルに着くと,今度はブルゴーニュの伝統舞踊でお出迎えです.写真がなくて申し訳ない!

こんなに沢山,フォアグラを食べたことがあっただろうか?
肉料理は牛の煮込み.柔らかい.



デザート
お料理はさすがのおいしさでしたが,ちょっと胃の調子を壊してしまいました.あんなに沢山,脂っこい料理を食べたことがなかったので…
バンドマン登場
さて,食事が終われば,ダンスタイムです!ステージにバンドが登場して…
世界の研究者が一斉にDance!

後はお祭り騒ぎ.ノーベル賞候補だろうが,駆け出しの学生だろうが,同伴の奥様までもが,踊る踊る!まさに「会議は踊る」とはこのこと!

もちろん,私も誘われて踊りましたよ! 日本人はシャイなので座っている方も多かったのですが,何となくノリのよい関西人はほぼ全員参加していた気がします.

後でトルコ人に「Hey, なぜJapaneseは踊らないのか?」と聞かれたので,日本人は食後はkaraokeで唄う文化なのだ,と話しておきました.

しかし,ふだん論文や著書を参考に読ませて頂いている,世界中の研究者が一堂に会してダンシングする姿は圧巻でしたね.たぶん,ここからノーベル賞出ますからね(出ると信じています!日本人候補者もいますよ!).

こうして,終電まで踊り続けたのでした…






たぶん,読者の皆さんは驚きの光景でしょうね.

国際会議その2 遠足編

フランス,ボルドーで開催されたイオン重合国際会議のレポートです.
 前回は研究発表(行事全体の9割) について紹介したので,今度は残り1割の,Social Program (交流行事)についてレポートします.

その前に,ランチの話題から.
ランチで振る舞われたチーズの盛り合わせ
日本では昼間の飲酒は怠け者と見なされますが,ヨーロッパでは,お酒は食事を楽しむ道具という文化があります.いわゆる,食前酒,食中酒,といった具合の話です.
今回も、ワイン片手に化学談義,という日本では考えられない光景が昼間から見られました.

会期中のランチはビュッフェスタイルで提供されます. どれも美しいのが,フランス流の美食学.それに比べて汚い写真で恐縮ですが,チーズの種類が豊富なのもフランスの魅力ですね.

ブドウ畑とサンテミリオンの街並み

国際会議のもう一つの特徴は,excursion,すなわち「遠足」です.
これは,会期中の息抜きに用意された半日のイベントで,ホスト国が観光ツアーを企画し,通常はスポンサー収入などにより運営される,無料のサービスです.

今回は,大西洋沿岸のリゾート,アルカションと,ワインの名産地,サンテミリオンの二者択一で用意されており,私はサンテミリオンのワイナリー(ボルドーではシャトーという)巡りに参加しました.

ワインの熟成は伝統的なオーク樽で
テイスティング.まず色と香りを楽しむ.

ワインは素人なのですが.丁寧にわかりやすく解説して頂きました.
当然ですが,全部英語ですよ!英語ができると,仕事以外でも得することが多いわけです.

カヌレはボルドーの銘菓
ところで,サンテミリオンにはマカロンの老舗があるなど,フランス菓子でも有名です.
特に,カヌレはボルドー発祥の銘菓で,薫り高くて美味しかったです.
タルタルステーキとフレンチフライ
この日のディナーは,フランスが舞台のアニメ映画を見て以来の憧れだった,カフェのテラス席で.
夜11時くらいまで明るく,暖かいからこそできる文化ですよね.

さすがにフランス語は基本挨拶以外はよくわからないので,ビーフのタルタルステーキ(さすがに,それくらいは読める)なるものを注文.すると,生ハンバーグが登場してビックリ!ステーキって,これステーキなの!?

後で(英語が堪能な)フランス人に聞いてみると,タルタルとはタタール人,つまり韃靼人のこと.
タルタルソースのタルタルで,タタール海峡(間宮海峡)のタタール,韃靼そば・韃靼人の踊りの韃靼と同義で,北アジア~ロシア~東ヨーロッパで活動した遊牧民族のこと.

タルタルステーキとは彼らの肉の食べ方で,実はユッケと兄弟関係にある同源の料理だそう.
フランスでは人気の逸品で,生卵とともに供されることもあるとか.確かに,これに生卵をかけたらユッケだ.
ハンバーグステーキは,それを焼いたハンブルグ式ステーキで,やはり兄弟料理だとか.

生肉は慣れていないので,こんなに大量に出されて面喰らいましたが,これが実にうまい!
フレンチフライが必ず付くのは,ご愛敬.

こうして気に入ったので,翌日も懲りずに…

イタリアンタルタル
別のカフェでイタリアンタルタルを頼んだものの,やはり創作料理なのでしょうか.
チーズ以外は,ソースを自分でかけないと残念な感じでした.まぁ,そもそもタルタルは,ソースを自分で好みにかけて食べる料理なんですけどね.

日本では法律で禁じられて食べられない料理だけに,貴重な体験でした!
(そもそも日本の気候で生肉は危険すぎますからね).

国際会議その1:科学編

遅くなりましたが,国際会議に参加してきました.
実は今週は数時間しかねる暇がないほど忙しく,やっと更新できる次第です .

今回参加した国際会議は,International Conference on Ionic Polymerization 15' (IP15') ,日本語にすると「イオン重合国際会議」です.

この会議はもともと,高分子をイオンを使った化学反応で合成する研究者の国際会議でした.
さらに昔には,プラスイオンとマイナスイオンで別々の会合だったそうですが,考え方が似ていることもあり,20年ほど前から一緒に開催するようになりました.
現在では,会議名にこそイオン反応の名残がありますが,化学の進歩に伴い様々な高分子合成法が開発された結果,広く門戸を開いて様々な分野の研究者が参集する大規模な会議になりました.

私は,2年前に日本で同会議が開催されたときの,現地スタッフでした.
その縁もあり,今回,フランスで最新の研究成果を講演する機会を賜り,1週間ほどボルドーへ出張してきました.


美しいボルドーの街並み


ボルドーはワインで有名ですが,美しい街です.
国際会議は,この街の中心にあるボルドー大学で開催されました.会議と言っても,何か1つの議題について採決するわけではなく,各々の研究者が最新の成果を発表し,それについて討論する場を,『会議』と言います.

シャワーを浴びて,いざ会議場へ
日本からボルドーまでは,乗り継ぎ時間を入れておよそ15時間.
私は深夜に羽田を飛び立ったので,正味48時間以上は活動していることになります.
加えて,フランスは異常気象で40度近い猛暑の日々.さすがに堪えましたが,シャワーを浴びてワイシャツに着替え,いざ国際会議場へ.

研究成果を発表.早速問い合わせが.


会議は写真撮影不可なので,公式写真が登場するまでは,雰囲気を伝えることができません.
ヨーロッパの会議は,ワイン片手に討論したりと,日本の学会にはない独特の空気があるのですが.

上の写真は,関係者からご厚意で譲って頂いたものです.
当然英語で講演しています.新人の頃は苦労しましたが,もう慣れたものです.

講演内容は,高分子合成反応を精密に設計すると,
必要な薬品を単純に混ぜるだけでも,狙った高分子が原子レベルで制御されて自動的に合成できる,といった内容です.難しいのと,未発表の部分があるので,詳細はまたの機会に.

さて,国際会議ですが,色々と息抜きの付随イベントがあります.
次回は,その当たりを紹介したいと思います.






2015年7月3日金曜日

フランス・ボルドーへ

明日から1週間,フランス・ボルドーで開催される国際会議に参加するため海外出張します.

11th International Symposium on Ionic Polymerization (IP’15)
第11回イオン重合国際シンポジウム

実はこの会議,前回は日本での開催で,私も現地スタッフの1人として会場設営やプログラム作成に携わった,思い入れのある会議です.

内容は「イオン重合」,つまりイオンを使って高分子を合成する化学反応について,世界各国の専門家が最新の成果をもとに議論するのです.
ノーベル賞候補と謳われるレジェンドや,新進気鋭の若手スターが集まるとあって,非常に楽しみです.

前回は準備に忙殺されましたが,今回は私もそこそこ自信のある成果を持って行けるので,楽しみです.

会期中に現地レポートができるかどうかわかりませんが,機会があれば写真も交えて報告をしたいと思います.