バイオマスモノマーを用いた主鎖生分解性ゴムの開発と機能化

髙坂泰弘
(信州大学繊維学部 テニュアトラック助教)

2015年9月2日水曜日

実験室で素敵な出会い

8月は研究室立ち上げで忙しかっただけでなく,特殊な実験もしました.

私は空気や水に弱い物質を使った化学反応が得意なのですが,その腕を見込まれてある実験を依頼されたのです.
こういった実験には特別な装置が必要なのですが,ガラス職人さんに注文した特注の器具はまだ手元に届いていません.そこで,とりあえず手元にある装置で実験をしました.

今日は,その中で見つけた綺麗な現象を紹介します.

初めに,青いフラスコ.



前回は朱肉で赤を出しましたけど,今回は研究に必要な物質の色ですよ~
時間が経つと,その物質がどんどん生成するので真っ青になります.





続いて,窒素ガスに含まれる水分を抜く工程です.
青い筒にはドライアイスとアルコールが詰まっていて,これでマイナス78度に冷やした乾燥剤を使って脱水するのですが…


長時間,マイナス78度に保って実験をしていたら,こんなものが!


わかります!?ドライアイスを入れた青い筒の内壁に,雪の結晶ができたんです!
いわゆる人工雪ですね.

雪の結晶というと目に見えないサイズですが,なんとこれは5 cmくらいまで成長して,かなり綺麗でした.まぁ,日常茶飯事なんですけど,綺麗なものは,いつ見ても綺麗です!


実験室では,本来の研究とは別に,こうした素敵な発見に出会えることもあります.

2 件のコメント:

  1. 素敵な出会いにつられてクリックしてみました。
    雪の結晶も綺麗ですが、
    同業者の私は写真の背景が気になりました。
    更地が多そうで結構立ち上げ大変みたいですね。
    頑張ってください。

    返信削除
  2. 伊藤先生

    ご無沙汰しています.そして,ご指摘さすがです.
    言うまでもなく,ナトリウム-ベンゾフェノンとご察しのことと思います.

    実験台はあえて空けている部分もありますね.
    有機化学のラボはとにかく物だらけで汚いですが(私の出身ラボもそうでした),精密重合の実験台は実験ごとに毎回更地にします.ガス配管がたこ足になるので,スペースがないと実験しにくいんです.

    うちでは有機合成部屋と高分子合成部屋を分けておりまして,今回は高分子合成部屋なので比較的綺麗です.それでも狭くってやりにくいんですが.

    返信削除