バイオマスモノマーを用いた主鎖生分解性ゴムの開発と機能化

髙坂泰弘
(信州大学繊維学部 テニュアトラック助教)

2016年1月20日水曜日

そういえば論文が出てました

頼りないタイトルでスミマセン…

学術論文って,正式に発刊される前にwebで早期公開することが多いんですが,
正式発刊後に告知しようと思って早2ヶ月…ええ加減に発刊しないかい!…と思ったのでフライイングします.


α-exomethylene lactone possessing acetal–ester linkage: Polymerization and postpolymerization modification for water-soluble polymer
(アセタール-エステル結合を有するα-エキソメチレンラクトン:重合と水溶性ポリマーへの重合後修飾) 
Y. Kohsaka, T. Matsumoto, T. Zhang, T. Kitayama
J. Polym. Sci. Part A: Polym. Chem. DOI: 10.1002/pola.27931
http://onlinelibrary.wiley.com/wol1/doi/10.1002/pola.27931/abstract

※今更ながら,HTMLをタグ打ち入力すれば水平線出せたんですね…webの話はまた今度しますけど,もっと早く気付けば良かったです.

論文の内容ですが,要点はとっても単純です.

挑戦1 六角形を限界まで機能化せよ!

説明が難しいので,研究室HPの右端の図も併せてみて頂けると幸いです.

今回の論文,六角形の形をした分子が主役なんですが,
六角形の中に3つの機能が埋め込まれています.
単純計算すれば,原子3つで機能を出して,残り3つでそれを繋ぎ合わせているわけですから,限界まで機能化した分子と言えます.


挑戦2 合成不可能な高分子を合成せよ!
今回,最終的に水に溶けるプラスチックを合成したんですが,
このプラスチック,従来の合成法では原料の反応性が不十分で,合成不可能でした.

今回,どうやって作ったかというと,
さっきの六角形の分子(モノマー)をたくさん繋ぎ合わせて,
高分子の基本骨格を仮組みした後,

無駄なパーツを取り除いて目標物質に誘導しました.

乱暴に言うと,パーツが小さすぎて組み立てられないプラモデルを,箱に入ったフレームのまま組み立てて,最後に無駄なバリを切り取って成形する作業に似ています.

今回の論文の主な内容は,これだけですかね.
ただ,この研究,色々と将来に繋がりそうなんです.
同時に,ライバルも多いのです(私の研究では大変珍しいことです・笑).

ですので,先手を打ったというところでしょうか.
この研究は私のテリトリーですよ,といった感じに.

こういうPRも時には重要ですからね.


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