3月24日から27日まで開催の,日本化学会第96春季年会に参加して参りました.
この学会,規模で言うとアメリカ化学会に次ぐ世界第2の化学者の集まりで,学者だけでなく企業の研究者,技術者も参加し,年会の出席者だけでも1万人に達します.
それだけの人数が収容できる施設となると,私立のマンモス大学しかありません.
というわけで,卒業式も終わり,学生が少なくなった同志社大学・京田辺キャンパスを借り切って開催されました.
私は高分子化学が専門ですが,この学会では他の分野の研究者とも会えるので,高分子学会とは違った発見が多くあります.
今回も,別の分野の専門家と共同研究の打合わせを3件ほど実施してきました.
付設展示会では,出版社や企業がブースを設置し,見本市のような商談が行われます.
私も専門書の買い付けや最先端の機器の下見,価格交渉などを行ってきました.
そして,このブログでもおなじみの伊藤先生とも,助成金の贈呈式以来の再会しました.
研究に関する貴重な資料をご提供頂き,大変ありがたい機会でした.
研究発表も実施しました.
同業者の若手が少ないので,「今の時代,貴重な人材ですね」「これからも続けて下さい」と激励を頂きましたが,嬉しい反面悩みもしますね.同業者がないと,研究も盛り上がらず,資金も取りにくくなりますし,日の当たらない研究になりかねませんから.
独立を機に,古典論と現代化学の融合を,いろいろと模索中です.
さて,学会は終わりましたが,明日まで関西に滞在です.
共同研究の打合わせ,まだまだあります…こうして,学生数よりプロジェクトが多い状況が続きます.