バイオマスモノマーを用いた主鎖生分解性ゴムの開発と機能化

髙坂泰弘
(信州大学繊維学部 テニュアトラック助教)

2016年11月4日金曜日

ノーベル化学賞!!

本年度のノーベル生理学賞は,私の母校の大隅先生が受賞されました.
おめでとうございます.

私が子供の頃はノーベル賞なんて大江健三郎氏くらいで,子供には全く理解できない世界でした.それが,ここ最近は毎年のように受賞が続いていて,子供たちによい刺激になればと思います.
かく云う私も,高校1年生のときに白川英樹先生がノーベル化学賞受賞を受賞され,高分子化学に興味を持ったことがきっかけで,現在に至っています.

さて,日本はノーベル生理学賞で大騒ぎですが,私はノーベル化学賞のニュースで心底びっくり仰天しました.なぜなら,受賞されたお三方はよく知っている研究者で,何回かお話ししたこともあったからです.

受賞の理由は「分子マシンの発明」.
その詳細はこちらのNatureダイジェスト(日本語版)の記事(一般向け)や,有機化学美術館の記事(理系向け)のこちらこちら,あるいはこちらをご参照下さい.

実は私もこの分野には縁があり,博士時代の研究は,

分子マシンを高分子(巨大分子)に組み込み,
外部刺激で大変形させる技術の開発と応用

といった内容でした.

要は,収納式の物干し竿や突っ張り棒のように,「ネジ」「滑車」等を組み込んで変形できるような高分子を作れば,変形とともに性質まで変化しますよ~という研究です.
実際に,加熱するとゲル(ゼリー)から溶液状に変化する素材を開発したりしました.

この分野では日本でも著名な先生が多数おり,日本人としてはかなり残念な結果です.
とはいえ,同時に身近な研究者(といっても論文を熟読しているレベルで,実際にお目にかかった機会は数える程度ですが)がノーベル賞を受賞するという,人生でも滅多にない経験をしました.実は,私の現在の専門分野の先生が受賞するだろうと思っていたので,この展開には度肝を抜かれた次第です.

思えば,「この分野からノーベル賞は絶対出る!」と直感して恩師の研究室の門を叩いたのですが,その頃の直感はすっかり忘れていたので,いざこうした展開になると開いた口がふさがりません…いやはや.

最後に改めまして,ご受賞おめでとうございます!

2 件のコメント:

  1. 目指して取れるものでは無いのでしょうが、
    Why Not??と言いたいです。

    今回取られた先生方だって、「いつかは、ノーベル賞をとってやるぞ!」と思われた日々があったはずだと思います。

    世の中の度肝を抜くような研究の成果が出るといいですね。

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  2. どうですかねぇ,私自身が,

    別に賞のために研究しているわけでも,
    賞が欲しいから研究者をやっているわけでも,

    ありませんので.


    少なくとも,私がなぜ今のテーマで研究をしているかというと,
    純粋にこの分野が好きだからです.

    たぶん,甲子園に憧れて野球を始めた高校球児が,
    プロ野球に入って10年もすると,
    ただ「野球が好き」という部分だけが強く残っていって,
    独立リーグでも海外でもとくにかく野球に関わりたいと思う,
    そんな感じなんだと思います.

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