バイオマスモノマーを用いた主鎖生分解性ゴムの開発と機能化

髙坂泰弘
(信州大学繊維学部 テニュアトラック助教)

2017年1月12日木曜日

学生実験1:構想を練るまで

新年あけましておめでとうございます.

今日は,先ほどレポート採点を終了した学生実験の話題です.

理系大学では,実験技術の修得や観察力・考察力の育成を目的に,学生による実験実習,いわゆる学生実験があります.
私も2年,3年とそれぞれの学年を受け持っているのですが,3年生はテーマ設定から自由に裁量することができるので,自分にとっても有意義な経験となりました.

高校までの授業と違い,大学には全国一律の学習指針はありません.
私が担当する有機化学分野でも,教科書は日本語,英語と多数出版されていて,収録されている内容は大方同じではあるものの,反応の具体例や章立て,難易度など教科書に少なからず差があります.

学生実験も似たようなもので,いわゆる「定番」の実験はあるものの,何を実施するかは大学や学科によって全然違います.

今回も自由裁量とはいえ,「定番」を経験することも結構大事と思い,初めは定石でテーマを探索しました.
「定番」には定番たる所以が必ず存在するわけで,やはり実験技術や講義との関連など,よく設計されているものです.また,限られた予算で安全に実施する必要もありますので,テーマ設定も自由にできるというわけではないのです.

ところが,シラバスを見てみると「定番」は他の先生方が既に実施されていて,はたと迷いました.
しばらく(数ヶ月)考えた後で,発想を根本から見直すことにしました.

基本方針は以下の5つ.

1. 化学反応が目で見てわかる
2. 分子設計が高分子の材料特性に与える影響を触って体感できる
3. 同じ物質を異なる手法でで作る
4. 定番ではなく,安直なネット検索では資料がヒットしない
5. 最新の研究成果を織り込む

長くなったので,どんな実験をしたかは,次回にしたいとおもいます.

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