バイオマスモノマーを用いた主鎖生分解性ゴムの開発と機能化

髙坂泰弘
(信州大学繊維学部 テニュアトラック助教)

2017年2月2日木曜日

特許の出願準備

久しぶりに特許を書いています.
いつぶりだろう?と思い特許情報プラットホームで検索してみたところ,2014年5月に太陽電池関係の研究で出願した以来であるようです.

一昔前までは,「大学の研究者が特許なんて…」という意見もありました.
実際,最近までは特許の数は昇進試験などではほぼ全く評価されなかったようです.

もし営利目的のみで研究を始めてしまったら,企業と変わりません.
そうなると私自身面白くないといいますか,大学で研究をしている意義がなくなってしまうように思います(ノーベル賞受賞者が毎回,安易な利潤追求に警鐘を鳴らしていることは,皆さんもご存じだと思いたいです).

ただ,基礎研究を進めて行くと,ときに有益な結果に至ることはあります.

よい例が国際科学技術財団様からの助成研究で,私の場合は「生分解性ゴムの開発」と銘打っておりますが,科学的な興味は「ゴム」自体ではなく,その過程にある化学反応や理論なんです.

私の研究スタンスはおおよそこんな感じなので,いつも「面白そう」 + 「役に立ちそう」で研究テーマを設定するよう心がけています.今回も研究成果が世の中の役に立ちそうだという感触を得たので,先月辺りから急ピッチで特許化の準備を進めています.

大学の知財部門や弁理士の方に助けて頂きながら,書類を書いているのですが,なかなか大変です.この辺りは伊藤良一先生に共感します.

とはいえ,やはり自分の発見で世間に貢献できることは嬉しいですね.

また,特許化すると企業と同じようにライセンスビジネスができますから,共同研究を進めやすくなります.特に大量生産や商品化を目指すとなると,企業の皆様とタッグを組んだ方が話が早いんです.化学工業は技術的な部分以外に,生産設備の法規制などハード面での問題がありますから,既存の企業プラントで生産できれば効率的です.

というわけで,この特許を足がかりに,共同研究のパートナーが見つかると嬉しいのですが,果たしてどうなるでしょうか…って,まずは出願しないと始まりませんね.

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