バイオマスモノマーを用いた主鎖生分解性ゴムの開発と機能化

髙坂泰弘
(信州大学繊維学部 テニュアトラック助教)

2017年2月11日土曜日

論文に嬉しい反響!

先日発表した論文が,印刷体として正式に出版されました.


Polymerization of α-(halomethyl)acrylates through sequential nucleophilic attack of dithiols using a combination of addition–elimination and click reactions

Yasuhiro Kohsaka,*   Keito Hagiwara and    Keiichiro Ito

Polym. Chem., 2017,8, 976-979






そして予想外の嬉しい反響が!

なんと,最近引退されたこの分野のパイオニアから「面白かった」とのメールが.
もちろん私は20~30年前に出版されたこの方の論文を何度も熟読していますが,直接の面識はありません.
海を越えた遙か遠くの,世代的にも私の父と同じくらいの研究者から,こうして感想を頂けるとは光栄です.

また,現在では廃刊になった雑誌(私は知りませんでした)に掲載された,30年前の論文を紹介していただきました.
早速図書館に向かうと,なんとその論文があったんです!

私の所属する信州大繊維学部の図書館には,驚くほどに素晴らしい蔵書があります.
これは研究をする上で貴重な財産なのですが,今回,まさにその財産の恩恵を享受したわけです.

早速論文を拝読すると,報告されている実験結果自体は予想の範疇に収まるものでしたが(30年前の論文ですから,その成果の上に立って研究している私の立場からすれば,内容が予想通りなのは当然です),なんとその一節に驚くべき記述が!そこには,将来展望としてある現象を仮定しているのですが,それはまさしく私の最新の研究結果(上記論文とは別)に繋がる内容だったのです.

もちろん,かなり拡大解釈すれば,という注釈がつきますし,その現象の解釈も大きく異なるのですが,30年前にその可能性について言及されていた,その事実に改めて敬意を表したいと思います.

実は昨年の学会でも,この分野の別のパイオニアで,すでに第一線から引退された先生にお声がけいただきました.今回の論文に関して,ご興味を抱かれたようです.

こうして研究を通じて,世代や国籍を超えてお話ができるって,嬉しいですね.
まぁ古くさい研究をしていると言われればそうなのですが,それが私の趣味なので致し方ないかと.

また,この論文について海外で講演する機会に恵まれたので,そちらも嬉しく,かつ,ありがたく存じます.
春には研究室も増員ですので,期待以上の成果が発表できるよう,今度も頑張りたいと思います.

0 件のコメント:

コメントを投稿