バイオマスモノマーを用いた主鎖生分解性ゴムの開発と機能化

髙坂泰弘
(信州大学繊維学部 テニュアトラック助教)

2017年2月7日火曜日

研究者のパソコン事情

私は有機化学者なので,ベンゼン環をよく描きます.

学生の頃は正六角形でないと気が済まず
神経質にもテンプレートを使用してベンゼンを作図していました.
当時は六角形を製図できるテンプレートを探すのに一苦労しましたが,いまでは母校がこんなグッズを販売していて,思わず衝動買いしてしまったのです.
このデジタル時代に「何やっているの!」と言われそうですが,学生の誤答を訂正するときなど,意外と役に立っています(というより,初めから本当に必要だから買いました)

とはいえ,やはり時代はデジタルです.
研究では古い論文も読むので,タイプライターで書かれた文書や,テンプレートで作図された化学構造式にもしばしばで合いますが,もちろん現代ではMicrosoft Word LaTeX で論文を書き,専用ソフトで化学式を描画します.

構造式描画だけでなく,分子構造を決定する際に使用するスペクトル(光の波長と強度のグラフ)を解析するためのソフトや,分子の振舞いを予測する量子化学計算ソフトなど,様々なソフトウェアを駆使して研究します.

こうしたソフトウェアはMicrosoft Officeのように誰しもが使う汎用ソフトではないので,マーケットは非常に狭くなります.一方で化学とコンピュータの双方にわたる高度な専門知識を要求されますから,開発は簡単ではありません.
当然ライセンス料も高く,安いソフトでも3-5万円,平均すると20~30万円前後で,高いものは1年間の利用だけでも100万円前後になります.

そんなソフトウェアを個人で購入できるわけがなく,研究費を工面して購入します.
これまで私は作業内容に応じて,私用PC3台と公用PC4台を並列して使用してきました.

なんで私用PCを使っているのかというと,OSとハード,ソフト双方の互換性が悪かったり,学生時代に私費で購入したCG関係のソフトが使いたかったり,職場を移る際に私用PCの方が便利だったり,共同研究先が特殊なPC環境で作成したファイルを送ってきたり,いろいろです.要は,高いソフトだけ公費で買い,公用PCにインストールして使う,といった運用をしてきました.

もちろん滅多に起動しないPCもあるので,実際は2-3台の併用で済みますが,これでは非効率的です.

そこで,今回研究費に若干の余剰が発生したのを機に,新しく公用PCを購入し,必要なソフトウェアも最新バージョンを公費で購入し直して,念願のPC環境統合と相成りました.

今回はMicrosoft Officeは当然として,ほかに化学研究に必須なChemBioOffice,CGを描画するAdobe関係のソフト,HP管理に関するソフト,スペクトル解析に必要なソフト(PC移行可能なソフトのみ)をインストールしました・・・と,こうした高価な特殊ソフトばかりに注目していたので,肝心なものを忘れていました!

ATOK2017です!(注:日本語入力ソフト)

うっかりしていましたが,これ重要です!

何せ私が使う専門用語一式が記録されているわけで,実際にPC移行一日目は諦めてMicrosoft IMEやGoogle IMEで我慢していましたが,結果作業効率が著しく低下しました!

もちろん,これらのソフトにデータを移行して記録させれば事足りるのですが,その他細かい操作性などの問題もあり,結局ATOK2017を購入することにしました.

もう作業効率が全然違って,論文もブログもサクサク書けます.
これでいよいよ,効率よく仕事ができることになりそうです!



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