バイオマスモノマーを用いた主鎖生分解性ゴムの開発と機能化

髙坂泰弘
(信州大学繊維学部 テニュアトラック助教)

2017年7月27日木曜日

これは面白い!

以前に研究仲間が,学会誌のエッセイで,

核磁気共鳴 (NMR) スペクトル(※)を測定しているとき,
1回目の結果が表示される瞬間の「おっ」が溜まらなく好き
(※分子構造を決定する手法で,通常8~16回繰り返し測定してデータを平均化する)

という話を書いていて,とても共感した記憶があります.

今回もまさに,その状況でした.

このNMRスペクトル,学部生には頭を悩ます種ですが,慣れてくると瞬間的に実験の成否を判断できるようになります.

それで,1年以上前に提案したアイディアをいよいよ実験しているのですが,どうも上手く行かない.

何とかなるだろ,

と始めた研究でしたが,現実は思った以上に複雑で,
NMRスペクトルがもうグジャグジャ.
要は,いろんな反応が一度に起こって,生成物の構造が単一ではなかったのです.

ふつうはここで逃げてしまいたくなるのですが,学生は偉い!
いろいろ調べたり考えたりして,無数の実験を繰り返しては,
ついに希望の反応だけが起こる条件を見つけてしまいました!

いやー,全容がわかると実に理にかなっていて,面白いです.
今日のNMR,1回目の測定で「おっ!」と思える結果が出て,
今度ディスカッションするのが楽しみになりました.

それでも腑に落ちない部分があるので,データを改めて詳しく解析したいと思います.
論文化したら,またこの場で報告しますね.

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