バイオマスモノマーを用いた主鎖生分解性ゴムの開発と機能化

髙坂泰弘
(信州大学繊維学部 テニュアトラック助教)

2017年8月23日水曜日

【新論文】まさかのポリロタキサンに復帰

新しい論文が出ました!


Acid- or photo-cleavable polyrotaxane: Subdivision of supramolecular main-chain type polyrotaxane structure induced by acidolysis or photolysis .
J. Araki, Y. Honda, Y. Kohsaka
Polymer, 2017, 125, 134-137




今回は本学の荒木潤・准教授との共同研究ですが,
まさかこんな形で超分子化学に復帰できるとは思ってもおりませんでした.

読者の方には「何のこっちゃ」でしょうから,簡単に説明します.

ポリロタキサンとは無数の環状分子が線状分子に貫通した構造,言うなればネックレス状の構造を持つ分子です.
詳しくは別のページの解説に回しますが,このポリロタキサンという物質は優れた機械的強度を示す材料の原料で,東大発のベンチャー企業が実用化を果たしています.

で,実は私,今でこそ「機能高分子の精密合成」を専門としておりますが,6年前に学位を取得した頃は,このポリロタキサンを研究対象にしておりました.

もっとも,私の研究は上記のネックレス状分子とは違う,第2のポリロタキサンとも言うべき形態なのですが,それはさておき,就職を機に研究内容をガラッと変えたのでございます.

ポリロタキサン関連の論文は2013年を最後に発表しておりませんでしたが,今回,共同研究のお声がけを頂き,4年ぶりにポリロタキサンの世界に帰って参りました.
こうしたご縁で元の世界に戻して頂けること,大変光栄に思います.

私は既に専門分野を移しておりますので,これを機に何か大きく展開するということはありませんが,異分野も含め,機会があればまたいろいろと挑戦したいと思います.