DURHAMでダラムです,スペルが難しいですね.
ここは長らく司教が治めていた街だそうで,大聖堂の紫の十字架が街のシンボルです.
例えば,学会初日のWelcome Receptionで振る舞われたビールも,こんな感じです.
さて,前回,大反響のうちに講演が終わったことを書きました.
国内の学会では他人の研究にあれこれ言う文化はほとんどないので,
こうして率直な感想や質問をぶつけて貰えると嬉しい限りです.
こうして迎えた3日目の朝です.
前日の講演のお陰か,Coffee Break(休憩)では沢山の研究者にお声がけ頂きました.
この国際会議は初参加から4年目,通算3回目になりますが,だんだん顔と名前を覚えて下さっている方が増えているようで,私から声をかけても,「どちら様?」ではなく,「やぁ,元気だったかい?」と周囲の反応が大きく変わってきました.
中には,せっかく会えたのだから写真を撮っておこう,なんて提案して下さる方もおり,ただただ嬉しかったです.
学生・ポスドクを除いた,いわゆるProfessorの中では私は最年少ですので,ただただ恐縮ですね.
こうして人脈作りにも大きな成果があり,また国際共同研究の打合せもできました.
学術論文の審査に関しても,心強い味方ができたようです.
研究では,流行にとらわれず長い目線で独自の研究を進めている方が多く,先日のベルギーの学会とは対照的でした.
私も頑固に合成研究だけを進めていますので,今後の研究方針を考える上で,先達の歩みは大いに参考になります.
この日は,ポスター発表もありました.
会場は歴史ある商工会議所で,厳かな空間で研究発表します.
が,実際はワインを片手に研究について語るので,国内の学会以上にフランクな雰囲気です.ここでは,前職での私の教え子も発表しました.
このときもいろいろな方から私の研究についての問い合わせや感想を頂き,ありがたい限りです.
4日目は,午後から会議公式行事のExcursion(遠足)です.
このイベントについては,2年前に詳しく書いたのでそちらを参照して下さい.
ダラムからバスで揺られて1時間,アニック城に来ました.
ハリー・ポッターのクィディッチのシーンで有名な場所です.
このお城,イギリスでは英国王室の別荘であるウィンザー城に次いで大きい城だそうですが,ノーサンバーランド公爵パーシー一家が今でも住んでいるそうで,内部撮影は禁止でした.
もちろん生活空間は別にあるんでしょうが,全く使っていないわけでもなく,実際,図書室には日本でもおなじみの酒類が並ぶなど,一部に生活感が垣間見えました.
5日目は,ふつうに学会です.
ここへ来て会議で提供されるランチに,初めてローストビーフが登場しました.
写真,右手奥のマスタードとオニオンの下にあります.
実は日曜日はミサで一部しか観られなかったんです.
ここも,ハリー・ポッターのロケ地です.
さて,午後の講演後2時間の休憩を経て,これから古城で晩餐会です.