バイオマスモノマーを用いた主鎖生分解性ゴムの開発と機能化

髙坂泰弘
(信州大学繊維学部 テニュアトラック助教)

2017年11月25日土曜日

第28回エラストマー討論会で講演(英語)します

今週は第28回エラストマー討論会にて依頼講演です.


一般社団法人 日本ゴム協会
第28回エラストマー討論会
2017年11月29日,30日
京都大学宇治キャンパス
https://srij-meeting.wixsite.com/elastomer-symp-j/blank-5


英語40分は,私自身もアメリカ留学以来ですので(去年のハンガリーでの招待講演は30分),けっこうな大イベントです.
実はその翌日にも某所で90分の招待講演(質疑応答30分含む)があり,頑張らないといけません.

ということで,当面は更新できないと思われますから,よろしくお願いします.

ラボ改造!劇的ビフォーアフター!!

先日の記事でも書きましたが,学生数の増加に伴い,いよいよ研究室が手狭になってきました.

そこで,先月から研究資金を一気に投下し,ラボの大改造を進めています.
正直,これだけの資金投下をするのは久しぶりなので(と,いいながらも,立ち上げ以来,毎年のような気もしますが・・・),注文手続きを進める際にはかなり緊張しました.

いま,研究室の改造が進みつつありますので,少し見てみましょう.


立ち上げ時は,こんな感じで1基だけ,こじんまりとあったロータリーエバポレーター(減圧濃縮器)ですが,


学生の皆さんと共に,解体工事を進めて(いつの間にか2基に増えている),


窓際に新設した実験台に移動しました!
今度はパーツ入れも充実していて,少ないスペースに機能が集約されています.
また,ドラフト(局所排気装置)の近くに移ったので,排気ガスの誘導がしやすく,以前よりも一層安全な方向に改善しました.


そのドラフト,これも1基しかありませんでしたが,フル回転しても人数的に苦しい状況でした.
というより,有毒ガスを発生しない実験を中心に研究計画を立案する必要があったのですが,これでは研究に対する制約が大きく,海外の研究者から,
「なぜここまで発見しておいて,この実験をしないのか」
と言われた際に,閉口せざるを得なかったんです.

そこで,


このたび,念願のドラフト増設と相成りました.
スペース的にもう1基入れられそうでしたので,いずれ研究費に余裕が出れば,さらなる増設も検討したいと思います.


ゴミも,このように集約して管理できるようになりました.
また,この写真の右端に見切れていますが,液体窒素保管器も増設しました.
本学部には液体窒素タンクがないため,使い果たすと保管器を業者に引き渡し,再び納品されるまでの2,3日は液体窒素なしで実験せざるを得ません.

これまで,ドライアイス発生装置で細々と頑張ってきましたが,やはり効率の低下は防ぎきれず,思い切って10万円を投資して,液体窒素保存容器の追加購入に踏み切りました.

今度は改造により空いた実験スペースの再構築と,学生室・教員室の改造が始まります!

2017年11月17日金曜日

秋田大学で招待講演

日本化学会東北支部にご招待頂き,秋田大学に来ています.
私の一族は秋田県出身なので,小さい頃から何かと秋田には縁があり,今回の訪問も非常に楽しみにしていました.

上田駅から秋田駅までは,新幹線を乗り継いで4時間超です.
途中,仙台,盛岡,田沢湖,角館,大曲と魅力的な観光地を通りますが,今回は仕事なのでもちろん立ち寄ることはできません.

新幹線に乗った頃は朝ご飯の時間でしたが,
到着した頃には昼食の時間をとうに過ぎていました.

そんなわけで,まずは腹ごしらえ.


有名な佐藤養助の稲庭うどんです.
うどんは数あれ,私はこれが一番好きです.

そこから秋田大学へ.
初めての街は徒歩で歩け,が私の信条ですので,歩きます.

が,恐ろしく何もない・・・

どうも繁華街は駅の反対側らしく,このあたりは住宅地.
目印がないので,スマホの案内がなければ心細かったことでしょう.

また,ふだん山に囲まれて過ごしているので,こうも空が広い平野は不慣れです.
特にこの日は初雪で,盆地民には新鮮な北風が冷たかったです.

そうこうしている間に,到着しました!


そのまんまの名前の交差点です.
そういえば,うちの大学の近くの交差点も「信大繊維学部入口」でしたね.



広い!
いや,キャンパスとしては普通なんですが,日頃上田キャンパスという繊維学部しかない職場にいるので,総合キャンパスの広さに驚きます.
まぁ,1学部だけにしては,むしろ上田キャンパスは広いのですが・・・

この日は会場の下見と,今回お呼び頂いた松本先生,寺境先生にご挨拶するのが主目的です.いかんせん移動に最速で4時間超,往復で10時間ですから,前泊しないと本当に私の講演の1時間だけの滞在になりかねません.

松本先生は私の大学の3学年上の先輩で,学生実験でTAをして頂いて以来,何かと可愛がって下さる大恩人です.
研究室が違えど,先輩,同輩,後輩でこうした関係が続けられるのが,母校のよいところだと思います.

さて,夜は秋田の郷土料理でお持てなし頂きました.
なまはげが乱入して大騒ぎ!

・・・となるはずが,やたらと恐縮するなまはげ.
中の人,もしかして秋田大学の学生さん?

そして夜が明け,今朝のご飯も,秋田づくしでした.


左上から時計回りに,ハタハタの佃煮,いぶりがっこ,きりたんぽ鍋,稲庭うどん,あきたこまち,とろろ の とんぶり がけ,です.

冒頭でも書きましたが,父は北秋田の出身.
男鹿半島名物のハタハタはほとんど食べたことがなかったのですが,それ以外は子供の頃から馴染みの深い食事です.秋田と言えば,あとジュンサイ,比内地鶏でしょうか.

こうして英気も養ったので,講演を頑張ろうと思います!

2017年11月14日火曜日

研究室を大改造!

某テレビ番組じゃないですが,研究室を劇的に改造中です.

設立初年度こそ教員1名,学生3名の少人数スタートでしたが,
研究室はいまや11名の大所帯.
来年度はもっと大変で,単純計算で12~13名に増加する見込みです.

こうなると,実験室,学生室ともども,手狭になってしまいます.
ドラフト(局所排気装置/有毒ガスを吸引する装置)も既存の1基では足りなくなり,
このたび1基を増設することになりました.

研究室に割り当てられたスペースは変わりませんので,
いかにデッドスペースを作らないかが,大きな鍵になります.
入居時から鎮座している大型什器を必要最低限まで断捨離し,
無駄なスペースを徹底的に排除するしかありません.

というわけで,これから研究室の雰囲気が大きく変わりますので,
折を見て写真で報告できればと思います.

しかし・・・ものすごい出費です.
ドラフトはともかく,実験台の増設,事務机の追加購入(検討中)などトンデモナイ金額になります.
今年は研究費に余裕があったのですが,どうも雲行きが怪しくなってきました・・・

2017年11月12日日曜日

日本化学会東北支部で講演します!

秋田大学・松本和也先生のご厚誼により,11月17日(金)に以下の学会で講演することになりました.
参加費無料だそうですので,皆様奮ってご参加下さい.

平成29年度日本化学会 東北支部秋田地区講演会

主 催 日本化学会東北支部
会 期 11月17日(金)15時~17時15分
会 場 秋田大学総合研究棟1階講義室(秋田市手形学園町1-1 秋田大学手形キャンパス内)〔交通〕JR「秋田」駅東口より徒歩10分
参加申込締切 事前申込み不要
1.α-置換アクリル酸エステルの反応性に着目した機能高分子の精密合成(信州大繊維)髙坂泰弘
2.分子構造制御に基づく新奇なπ電子系化合物の創製と機能創発(山形大院理工)片桐洋史
参加費 無料
参加申込方法 事前申込み不要

防衛大学校で招待講演

9月末から大忙しで,更新も滞ってしまいましたが,
その忙しさは11月には行ってますます苛烈を極めて参りました.

ここまでを振り返ると,
ロンドンからパリ経由で帰国後,翌日すぐに1泊2日で研究室旅行へ.

それから後期の講義が始まり,11月には学生実験も始まりました.
この実験ですが,以前にも紹介したように私のオリジナル教程です.
(※教程としてはオリジナルですが,当然実験としては既に確立された内容です.)

この間の10月27日に,防衛大学校で講演して参りました.
これは,古い友人で大学院の同期でもある林正太郎先生の尽力によるものです.

講義は一般の大学で言う,2年生~大学院生に相当する学生相手だったので,結構悩みました.
いかんせん,どの知識レベルに合わせて,どんな内容を講演すればよいか.
例えば,私はいま2年生と3年生の講義を担当していますが,彼らと同じ知識レベルだとしたら,到底研究の内容なんて理解できないでしょう.

この場合,レベルを一気に下げて話すのも一案ですが,それではわざわざ私が出向して講釈する必要はないでしょう.
と,さんざん悩んで,以下の方針で講演しました.


  1. 研究の裏話をする.どんなきっかけから始まったのか,何を考え,何に直面したのか.
  2. 研究については,本気で話す.但し,同じ研究分野(高分子化学)の人にしか通じない大学院レベルの専門用語や,細かい原理,データは省略して,面白い部分に重点を置く
1は,学部生を意識したものです.

通常の学会では,どれだけ紆余曲折があっても,「すべて計画通りだ!」といった態度で話します.
そうしないと,論理構成が一貫しませんし,何より時間の浪費です.

一方,今回は学部生が主な聴衆なので,研究の経緯を詳しく話して,リアリティを持たせると同時に,今後学生に起こるであろう状況を伝えようとしました.

2も,大学での講義ならではです.
同業者が集まって,研究結果について討論する学会ではないので,とにかく面白さを重視して話しました.

結果的に,話が散逸してしまって,一貫性のある主張ができたかどうかは怪しいものでしたが・・・

幸い,学生さんはかなり熱心に聞いて下さっただけでなく,質問も時間いっぱいまでぶつけてくれました.
これには心からいたく感心しまして,授業料を払って受講する大学と,給料を貰いながら職務として勉強する大学校の違いを意識せざるを得ませんでした.
それとも,よく訓練された自衛隊だからかな?

何にせよ,すばらしい経験になりました!