6月末から7月上旬まで,
オーストラリア,ケアンズで開催されたIUPAC Macro2018に参加していました.
この学会は国際純正応用化学連盟 (IUPAC)が企画する高分子化学の総会で,
高分子の合成,物性,加工,機能などを扱う多くの研究者が成果発表,意見交換をするイベントです.
今回は日本からの参加者も多く,
私が普段参加している国際会議とは雰囲気が全然違います.
さすが,総会.
それでは,さっそく学会を振り返って見ましょう!
オーストラリアと言っているのに,マーライオンとはどういうことか!?
実は,今回は航空チケットの関係でシンガポール経由だったのですが,
シンガポールのチャンギ空港では,トランジット(乗り換え)待ちの乗客向けに無料の市内観光ツアーを開催しているんです.
これには大変大助かりで,
当初は「8時間もヒマだよ~(泣)」という状況だったのですが,
お陰様で時間の有効活用ができました.
さらに,シャワーまで無料で使えるラウンジ券も付いてくるんです.
この空港,世界一の評判ですが,格安航空券でこのサービスなら,そりゃそうだ…
オーストラリアの国民食と言えば,ミートパイ.
私はスカイ・クロラを読んで以降気になっていた料理で,
以前のオーストラリア出張の際に,ミートパイのファンになってしまいました.
今回はホテルは学生と同室,食事なしの素泊まりプラン,という超格安旅行でしたので,このお店のミートパイにはお世話になりました.
学会が始まって,歓迎パーティーでの一コマです.
地元名物,クロコダイルに触れるおもてなし.
別会場では蛇を首に巻き付けるアトラクションもあった模様で,チャンスを逃しました!
私,は虫類は結構好きなんですよね.
同伴したD1の萩原くん.
初の国際会議に私が送ったアドバイスは,「酒を飲んでから行け!」
日本だと怒られてしまいそうですが,国際会議のポスター発表は,ビールやワインを片手に気軽に意見交換するのが基本.
むしろ,スーツを着込んで堅苦しくすると,近寄りがたく,人が来なくなってしまうんです.
もちろん,酔っ払うのはダメです.緊張をほぐす程度に,適量が重要です.
実際に始まってみると,立て続けに海外の研究者が来訪し,
私が声を掛けるヒマは一切ありませんでした.
英語で発表するよい経験になったことでしょう.
なお,やはりアドバイスは功を奏したらしく,後で本人も納得していた模様.
国際会議では,著名な研究者が多く参加していることも魅力.
講演を聴くだけで,論文を読んだのに等しい価値があります.
萩原くんも,スター研究者の発表を生で聞く経験は大きな財産となったようです.
私自身も,初日に口頭講演として成果発表をしました.
驚いたことに,非常に多くの方が関心を持ってくれ,
このあとのポスターセッションや晩餐会,さらにはその2次会で質問攻めに.
特に,前から私や萩原君が注目していたこの分野のパイオニアから,
強い興味を持って頂いたことに感激しました.
本来,こちらから挨拶するタイミングを狙わなければならない立場の大先生が,
広い会場からわざわざ私を探して,声を掛けて下さったんです.しかも2回も!
それで,来日の際に改めて会談をすることが決定しました.
なんという幸運!運が開けるとは,こういう出来事を言うのでしょうか.
そんなわけで,その日まで研究を頑張る意欲が沸いてきたのでした.
やはり国際学会はいい!
最後に,経済的なご支援を賜りました皆さまに心から感謝致します.
学生ともども,お陰様で大収穫を得ることができました.
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